転職の必需品である履歴書を書く際、志望動機の書き方に迷う方も多いはずです。CADオペレーターとして転職する場合、2者と経験者で志望動機を書くコツが異なることをご存じでしょうか。
面接でも志望動機を改めて聞かれるため、事前の準備が必要です。今回は、CADオペレーター経験者、未経験者別に志望動機を書くコツと例文、面接の対策法について解説していきます。
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CADオペレーターの志望動機を書くうえで知っておきたいポイント
履歴書で志望動機を書く際の、基本的なポイントを紹介します。
採用担当者が志望動機で知りたいことを抑える
志望動機を書く目的とは、企業側が「なぜ当社を選んだのか」という理由を知りたいと思っているためです。応募者の熱意や会社とのマッチングを見極める手段なので、志望動機には「この会社で働きたい」という理由を明確にする必要があります。
会社を選んだ理由がありきたりな内容の場合、「ほかの会社でもいいのでは?」と思われるので注意が必要です。
採用担当者に興味を持ってもらうには、企業研究を行い、企業の事業内容や経営理念、企業規模などの情報を把握することが大切です。
企業のことを詳しく知ったうえで、自分が魅力に感じる部分を伝えると、内容に厚みが生まれ、より説得力が高くなるでしょう。
また、「CADのスキルでどのような貢献ができるか」、というアピールも志望動機に加えることが大切です。CADオペレーターの業界研究も同時に行い、競合他社と比較した強みを付け加えると、応募先の企業の魅力をより際立たせることができます。
構成のルールを抑える
志望動機を書く際は、以下の構成のルールに基づいて書くことが基本です。
- 転職理由と会社の魅力を結びつけ、冒頭に結論付ける
- 結論に至る具体例を書く
- 会社でやりたいこと、貢献できることで締めくくる
冒頭の結論では、企業の魅力や強みに感じたことを、働きたい意思と結びつけることがポイントです。「御社の〇〇に強い魅力を感じ、私も御社の業務に携わりたいと思った」といった内容にすると、熱意が伝わる志望動機になります。
ただし、結論を長文で書くと印象が薄れてしまうので、一番伝えたいことを短い文章にまとめることが大切です。
次に、「なぜこの会社を選んだのか」という結論に至った理由を、具体例を挙げて説明します。企業研究や業界研究で得た情報や、体験談に基づくエピソードを入れると新鮮味が増すでしょう。最後の会社でやりたことや貢献できることは、目先の目標ではなく、5年先、10年先のビジョンを伝えることが大切です。
【経験者・未経験者】CADオペレーターの志望動機を書くコツ
CADオペレーターの志望動機を書く時のコツを、経験者・未経験者に分けて紹介します。
【未経験者】CADオペレーターに興味を持った理由を書く
CADオペレーター未経験者は、なぜこの仕事に興味を持ったのか、具体的な理由を書きましょう。
「仕事に興味がある」といった漠然なイメージではなく、CADソフトを触った経験がある、または勉強した経験があるなど、具体的なエピソードがあると採用担当者の目に留まりやすくなります。
CADオペレーターで役立つスキルや努力をアピールする
CADオペレーターは長時間のPC作業で集中力が求められます。コツコツと作業するのが苦にならない、協調性がある、数字に強い、立体把握が得意など、CADの仕事に役立つ性格やスキルをアピールすると効果的です。CADの仕事は地道な作業の連続なので、仕事に向いていると判断されて好印象につながるでしょう。
また、CADオペレーターはCADのスキルはもちろん、設計や携わる業界の専門知識が必要です。実務経験がない2者は、CADの勉強や資格取得など、積極的な姿勢をアピールするとスキル不足をカバーできます。
【経験者】これまでの経験や実績を活かす
CADオペレーターの経験者は、前職で得た知識やスキルをどのように活かし、企業に貢献できるかという点をアピールしましょう。前職の雇用形態や仕事内容を具体的に示したうえで、応募先企業の事業内容や魅力と結びつけることで説得力が増します。
また、CADのスキルを前面に押し出すのではなく、周囲からの評価もプラスすると、採用担当者の目に留まりやすくなります。周囲からの評価を書く際は、正確で速い仕事がクライアントに評価された、難易度の高い案件をすべて担当していた、などが挙げられます。
CADオペレーターは設計士や現場監督といった多くの人と関わるため、社内やクライアントからの評価は組織の一員として良好な関係を築けることをアピールできるでしょう。
【未経験者・経験者別】CADオペレーターの志望動機の例文
未経験者・経験者別別に、志望動機の例文を紹介します。この書き方を参考にして、自分の言葉で志望動機を完成させましょう。
未経験者の志望動機の例文
CADオペレーター未経験者向けに志望動機の例文をご紹介します。
独学でCADを勉強する中で、CADの奥深さと面白さを知り、大きな建物の設計に携わりたいと思い数々の公共工事を手掛ける貴社を志望しました。設計事務所で事務職として働く中で設計に興味を持ちはじめ、CADオペレーターの姿を見るうちに、私も同じ立場で仕事をしたいと強く思うようになりました。
現在は独学からスクールに場所を移して基礎から本格的にCADを学んでおり、ゆくゆくは資格取得も視野に入れています。CADオペレーターの大変さは近くで見て理解しています。貴社で働く機会を頂けましたら、CADオペレーターとして早く一人前になれるよう、精一杯頑張りたいと考えています。
向上心を持ってCADを勉強しているといった具体例をアピールすると、企業側は入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。また、CADオペレーターは大変な仕事という理解を示すことで、採用される可能性がより高くなるでしょう。
経験者の志望動機の例文
CADオペレーター経験者向けに志望動機の例文をご紹介します。
お客様に喜んでもらえる建物の設計に携わりたいと思い、貴社を志望しました。前職では大規模な公共工事や商業施設を手掛ける建設会社で、CADオペレーターとして3年間従事した経験があります。正確、かつスピード感のある仕事を心がけていたため、設計士や現場から評価していただくことも多くありました。
しかし、大手は分業制でお客様の顔が見えにくいこともあり、お客様や設計士、現場とより深く関わることができる中小企業で働きたいという気持ちが強くなりました。分業制ではない分、覚えることがたくさんあると存じますが、お客様が喜ぶ顔が見られる仕事は私にとって大きなやりがいです。CADのスキルだけでなく設計の知識も必要だと思い、独学ではありますが設計の勉強をはじめています。ゆくゆくは設計士として貴社で活躍できるよう、精一杯頑張らせていただきますので、何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。
前職の内容や転職したい理由を明確に示したうえで、入社後に設計士としてキャリアアップしたいとアピールするといいでしょう。
関連記事:施工管理の志望動機の例文と書き方!新卒・中途・未経験・女性の場合の例文や注意点も解説
CADオペレーターの面接で志望動機・志望理由を答えるコツ
志望動機は履歴書に書くだけでなく、面接で改めて聞かれる項目です。企業側が知りたい、「なぜこの仕事・会社を選んだのか」という質問は必ずされるので、やる気や熱意が伝わるようにアピールしましょう。
面接での回答は文章で志望動機を書くのと同じく、結論から先に話すと相手に伝わりやすくなります。また、履歴書と面接で同じ内容を答えてもいいのか、という疑問が生じるはずです。内容は履歴書と同じでも構いませんが、履歴書とまったく同じ文面で答えるのは避けましょう。
履歴書の志望動機を思いながら話すと棒読みに聞こえるうえに、熱意や意欲が相手に伝わらないので、話し言葉にかみ砕くことが大切です。
まとめ
CADオペレーターとして転職したい場合、経験者と未経験者はそれぞれ志望動機を書く際のコツが異なります。
未経験者はCADの勉強経験や興味を持ったきっかけを踏まえ、前向きに頑張りたいと締めくくりましょう。経験者は前職の経験を活かすこと、入社後にどのような仕事をしたいかという点を明確に書くと効果的です。
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