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土木施工管理の給料が決まる要素とは?転職で給料を上げるポイントについて

公開:2022-08-18

土木施工管理の給料が決まる要素とは?転職で給料を上げるポイントについて

土木施工管理は施工などの専門知識をいかして、土木工事の現場を管理する仕事です。知識と経験がものをいう土木施工管理の性質上、年齢が高いほど年収は上がりますが、資格の有無や地域差など、その他の条件も土木施工管理の給料に影響します。今回は、建設業と土木施工管理の給料と給料に影響する要素、転職で年収を上げる方法について解説します。

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■建設業、土木施工管理の給料について

まずは、建設業および土木施工管理の給料と、それらに影響を与える要素について見ていきましょう。

 

◇公的データから見る建設業の給料

厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、建設業の6月分の賃金は333.2千円となっています。ただし、男性は345.8千円、女性は253.1千円と 、男女で給料の差が開いている状況です。

建設業で働く女性も増えつつありますが、まだ事務職に就く女性のほうが多い状況です。そのため、女性の給料は男性より低い状況は続くと予想されます。

ただし、賃金構造基本統計調査の賃金は、諸手当を含まず、税金が控除される前の額です。実際の給料には時間外などの手当がついたうえで、社会保険料や税金が差し引かれるため、データよりも低くなる可能性があります。

 

◇土木施工管理の給料は資格の有無で変わる

土木施工管理は資格が必須ではありませんが、資格の有無で給料の額は変わってきます。土木施工管理の給料アップにつながる資格は、建設業法に基づく国家資格である「土木施工管理技士」です。

土木施工管理技士資格には1級と2級があり、2級と比べて1級の給料が高くなる傾向にあります。1級は大規模な現場の監理技術者や主任技術者になることが可能で、2級は小規模な現場の主任技術者に限られます。監理技術者は高度なスキルが要求されることもあり、主任技術者よりも給料が高くなることが一般的です。

2級土木施工管理技士の年収は400万円程度、1級土木施工管理技士は400~700万円以上が相場とされます。

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◇土木施工管理の給料は年齢とともに上がる

土木施工管理は経験に比例して年収が高くなる傾向にあるため、50代の給料が最も高くなります。資格を取得したり、昇進により役職がついたりすれば、年収1,000万円を稼ぐケースも珍しくありません。

一方、20代は実務経験が少ないこともあって、年収は300万円台と低くなりがちです。しかし、30代から給料が上がることが多く、長く働けばさらに給料が高くなります。土木施工管理は大変な仕事ですが、頑張っただけ給料が上がることはやりがいにつながるでしょう。

 

◇土木施工管理は地域によって給料が変わる

土木施工管理に限らず、どの業種にもいえることですが、都市部ほど年収が高くなるケースがほとんどです。

土木施工管理で給料が高い地域は、東京・神奈川・千葉・埼玉などの首都圏に集中しています。東京都は553万円と全国トップで、大阪・兵庫・愛知・福岡などの都市部も平均年収は500万円に近い状況です。

ただし、都市部から離れた岐阜・岩手・山梨・茨城・福井などの都道府県でも、都市部と給料が大きく変わらないケースはあります。一方、秋田・島根など、平均年収が400万円を切る都道府県もあるようです。

 

■転職で土木施工管理の給料を上げるには?

土木施工管理の需要を踏まえ、転職で給料を上げるポイントについて解説します。

 

◇土木業界は人手不足で常に需要あり 

土木工事は公共工事がメインであり、防災やインフラ整備の維持などに携わります。私たちの生活を支えている業界であるため、需要は堅調をキープするでしょう。しかし、工事の需要とは裏腹に、土木業界は深刻な人手不足にあります。

ベテランの退職に加え、若年層の入職者の減少や離職率の高さが、人手不足の根本的な原因です。人手不足だからこそ、貴重な人材を同業内で取り合っている実情もあります。

福利厚生の導入や待遇の見直し、若者が抱く3K(きつい、汚い、危険)イメージの改善、業務の効率化など、企業は人手不足の解消に努めています。つまり、土木業界は働きやすく、給料が上がりやすい環境になる可能性を秘めているのです。これから土木施工管理で働きたい方だけでなく、経験者も待遇の良い企業に働ける可能性は高いでしょう。

 

◇土木施工管理技士を取得する 

土木施工管理で転職するなら、土木施工管理技士は取得すべきでしょう。

前述のとおり、土木施工管理技士資格は、監理技術者や主任技術者になるために必須の資格だからです。企業側にとって土木施工管理技士の有資格者を採用するメリットは大きいため、資格手当の支給をはじめ、給料面で優遇するのが一般的です。

2級土木施工管理技士の第一次検定は年齢以外の受検資格がなく、実務未経験でも受検が可能です。そのため、土木施工管理に転職する前に、2級土木施工管理技士の第一次検定に合格しておくとよいでしょう。無資格で転職活動するよりも、採用される可能性が高くなります。

1級土木施工管理技士を取得していれば、どの企業でも求められる人材になれるでしょう。とはいえ、1級土木施工管理技士は学歴に応じた実務経験が必要になるため、まずは2級の取得を目指すことをおすすめします。

 

◇土木施工管理の経験を積む

土木施工管理技士を持っていると転職で有利になりますが、業界内では資格以上に実績や能力が重要視されます。転職で給料を上げたい場合、まずは現在の会社で地道に経験を積み、実績を作ることが大切です。

土木施工管理としてより良い企業に転職するためには、仕事に必要なスキルを幅広く身につけておきましょう。特に、現場をまとめるのに必要なコミュニケーション能力とリーダーシップは、転職するうえで武器になります。ただし、これらの能力は実践しないと身につかないため、日々の業務で意識することが大切です。

さらに、関係者との交渉術やコスト管理、書類作成のパソコンスキルなども向上させておきましょう。

 

■まとめ

土木施工管理は資格がなくてもできる仕事ですが、土木施工管理技士という資格の有無で、給料は大きく変わります。また、年齢が高かったり、人口の多い都市部で働いていたりすると、年収が高くなるのが一般的です。なるべく早く年収を上げたい場合は、土木施工管理技士資格の取得が必須です。特に、監理技術者になれる1級土木施工管理技士を取得すれば、早い段階での年収アップが期待できるでしょう。

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